That Day

2026年09月10日 17:53

That Dayに込めた想い


人から言われた言葉は
その場では受け流せたように思えても
心の奥に深く残り続けることがあります。

言った本人にとっては、もう覚えていないほど何気ない一言だったのかもしれません。
けれど、言われた側にとっては
その言葉を境に時間が止まってしまうことがあります。

「That Day」は、そんなあの日から抜け出せずにいる人の心を描いた曲です。

誰かと笑っているときも、
何でもない日常を過ごしているときも、
突然あの声がよみがえってくる。
似た言葉を耳にしただけで
気持ちは一瞬にして過去へ引き戻され息が苦しくなる。

時間が経てばいつか平気になれると思っていました。

もう忘れたはずだと思える日もありました。

それでも、傷ついた心は自分の意思だけでは前へ進めないことがあります。

この曲の中にある

「あなたはもう忘れてるのかな
私だけが あの日を生きてる」

という言葉には、傷つけた人と、傷つけられた人の間に流れる時間の違いを込めました。

相手は何事もなかったように
新しい日々を生きているかもしれません。
それなのに、自分だけが今も同じ場所に取り残され、あの日を何度も繰り返している。

忘れたいのに忘れられない。

前を向きたいのに、心だけがついてこない。

その苦しさは、決して弱さではありません。
それだけ深く傷つきながらも
今日まで生きてきた証なのだと思います。

この曲では、無理に立ち直ることも、
きれいな答えを見つけることも描いていません。

最後まで痛みは消えず
主人公は今も“あの日”の中にいます。

現実では、すべての傷に分かりやすい終わりが訪れるわけではないからです。許せないままでも、忘れられないままでも、人は毎日を生きていかなければならないことがあります。

だからこそ、この曲が
同じような痛みを抱えている方にとって
「自分だけではなかった」と思える場所になればと願っています。

誰にも説明できなかった苦しさも、
もう平気なふりをして隠してきた気持ちも、
この曲を聴いている間だけはそのままでいてください。

忘れられない自分を責めなくて大丈夫です。

止まっているように見える時間の中でも
あなたは今日まで、確かに生きてきました。

「That Day」は、消せない過去を美しく描くための曲ではありません。

あの日から今も抜け出せずにいる心に
静かに寄り添うための曲です。

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